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天安門事件から1万日 中国のネットで追悼行動

2016年10月22日

【新唐人2016年10月22日】

今月19日、1989年6月4日に発生した天安門事件から1万日目を迎えます。これに先立ち、中国のネットでは天安門事件の犠牲者を追悼し記念するため、人民元の10元札を模倣した「中国人民債券」の画像が広まっています。

 

この「中国人民債券」の額面は1万日となっており、裏には1989年に民主化運動が起きた天安門広場、表にはかつての国家指導者、鄧小平(とう しょうへい)、李鵬(り ほう)、姚依林(よう いりん)、薄一波(はく いっぱ)が描かれています。この四人は天安門事件で血の弾圧を行った張本人と呼ばれています。

 

発行番号はTS8964-161019となっており、これは1989年6月4日から2016年10月19日を意味し、1万日が経ったことを表しています。

 

香港民主化団体も天安門事件1万日を記念

 

長年天安門事件の追悼行事を行い、事件の名誉回復を求めてきた香港の民主化団体、香港市民支援愛国民主運動聯合会も、中央政府駐香港連絡弁公室(べんこうしつ)前で事件発生1万日の記念活動を行いました。

 

ラジオ・フリー・アジアによれば、10月20日の午後6時4分、30人以上が蝋燭を灯して集まりました。主催者が天安門事件の遺族たちによって集められた202人の犠牲者の名前を読み上げ、黙祷を捧げました。

 

同会代表の何俊仁(か しゅんじん)氏は追悼式典で、「1万日の月日が経とうとも、多くの殉国の士を出した天安門事件が人々に与えた悲しみを軽減することはできない。また、公義のため、天安門事件の名誉回復を勝ち取り受難者の尊厳を取り戻すため、中国のために奮闘するとの堅い決意を風化させることもできない」と述べました。

 

1万日前の1989年6月4日、中国共産党政府は人民解放軍の装甲車を天安門広場に派遣し、平和的な陳情活動を行っていた市民や学生を虐殺しました。事件発生後、政府は「人民を殺していない」と嘘をつき、民主化運動を「反革命暴動」とレッテルを貼り、真相を隠してきました。天安門事件は政府によっていまだに言論封鎖されています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/10/21/a1292731.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/根本 映像編集/李)

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